ＷＡＲＤＳ（ＧＥ）‘４５を使ったシングルアンプで、初段は６ＳＬ７ＧＴをＳＲＰＰで使い、負帰還なしの二段構成となっています。‘４５の持つ豊かな低音とよく透る高域は、大変聞きやすく、様々なジャンルに対応できるように思います。 外観は、３３ｃｍ×２２ｃｍ×５ｃｍのシャーシにウッドのサイドパネルを取り付けました。また入出力端子をパネル上部取り付けましたが、スペースに余裕がないため、ケーブルグリップの直径が１３ｍｍ以上ある場合は、トランスカバーと干渉することがあります。 真空管は、ラジオブランド（ＷＡＲＤＳ）のＧＥ製を使用しました。使用歴があると思われますが、電流、出力ともによく揃っています。なお片方の管璧のゲッターの一部に剥離が見られますが動作に影響はありません。出力段は、標準的な自己バイアス回路です。出力管を交換した際に調整するハムバランス用のＶＲは、シャーシ裏側から裏蓋をはずさずに行えます。初段管もＧＥ製の６ＳＬ７ＧＴでニッケルプレートタイプです。回路は、高域特性のよいＳＲＰＰ回路とし、初段と出力管の間で歪を打ち消す回路定数として負帰還はかけていません。整流管はＧＥ‘８０です。整流管は８３Ｖといった傍熱管との差し替えができ、この時は最大定格付近の動作となり、５割程出力の増加が見込まれます。ナス管や刻印管といったビンテージ管を使用する際は、直熱整流管のほうが合うように思います。 出力トランスおよびチョークトランスは、旧ノグチの製品を使用しました。電源トランスは山水製をレストアしました。 入力回路の配線には、ＷＥの単芯線を使用し、初段バイパスコンデンサーには、スプラーグ製を使い、カップリングコンデンサーには音ぬけのよいスプラーグオレンジドロップを使用しました。 アンプの出力は、２Ｗを超えて伸びています。８Ω負荷で配線してありますが、１６Ωへの変更も可能です。ヒーターは、交流点火です。聴感に個人差がありますが、スピーカーに耳を近づけなければノイズは気になりません。 新たに製作したアンプですが、新古品や使用暦のある部品等も使って組んでありますことを御承知ください。また、写真にはありませんが、３Ｐの電源コードおよび回路図が付属します。 発送は、宅急便またはゆうパック（いずれも営業所持込）を予定しています。 なお、転売を目的とした入札はご遠慮ください。